コーヒーマシンを使用していると、徐々に内部の管やタンクにカルキ(石灰質)がたまっていきます。
この石灰質がコーヒーマシンの内部に詰まると故障の原因になる場合もあるのです。
しかし、こういったケースに陥る確率は低く、ある程度様子を見ても良い場合もありますが、コーヒーの風味は確実に落ちるといわれています。
そこで今回は、コーヒーマシンの寿命を延ばし、美味しいコーヒーを飲むための定期的な石灰除去法を解説しましょう。
基本的に石灰がたまったらコーヒーマシンのランプが点滅する
コーヒーマシンは、様々な機能がついており、自己診断で石灰がたまってきたタイミングになると、ランプが点滅します。
普段見ないような部分にランプが点滅すると焦りますが、まさにそういった状態になった時がコーヒーマシンの石灰除去のタイミングです。
普段見ない場所のランプが光っている、いつもと点滅するランプが違う、そういった動きでコーヒーマシンは石灰除去のタイミングを教えてくれています。
基本は純正の除石灰剤を使って行う
コーヒーマシンやコーヒーメーカーの石灰除去は、各メーカー純正の徐石灰剤を使って、メンテナンスの操作をすることで可能です。
ネットやサポートセンター、あるいは購入元に徐石灰剤を注文して手に入れましょう。
徐石灰剤が手に入ったら、基本的には次の操作で行います(メーカーによって操作が異なるので詳細は関連情報やマニュアルを参照しましょう)。
給水タンクに水と薬剤を入れる
まず、給水タンクに水と除石灰剤を入れて混ぜます。
これで、コーヒーマシンの内部洗浄ができる洗浄液になるので、出来上がった洗浄液をコーヒーマシンに通して石灰除去を行います。
基本的にタンクの半分程度の水を入れることが多いのですが、コーヒーマシンによって指定された水量があるので、それにしたがってセットするようにしましょう。
お湯を受けるカップを排出口にセット
次にお湯を受けるカップを排出口にセットします。
これは、先ほどの洗浄液を受けるために使用しますが、コーヒーマシンによっては専用の廃液受けの容器が用意されているので、それを使いましょう。
場合によっては1リットル以上のお湯が出てくるので、専用の容器がない場合は、マグカップではなく大きい容器を用意しましょう。
また、近くにバケツを置いてすぐにカップを交換できるようにしておくのも良いかもしれません。
専用のスイッチまたは抽出のスイッチを押す
準備ができたらコーヒーマシンに洗浄液を通して石灰除去を行います。
基本的にコーヒーマシン専用の洗浄スイッチが用意されているので、それを押すか、もともとあるスイッチで抽出をするか、抽出ボタン長押しなど特別な操作をします。
ちなみに、この点もコーヒーマシンによって全く異なるので、チェックしましょう。
操作を行って洗浄液を吸引させて洗浄していきます。
汚水を排出させる
しばらくすると、コーヒーマシンから廃液になった洗浄液が出てきます。
汚水のようになっている場合もあるので、周囲に飛び散らないようにしっかり排出された液を受けるようにしましょう。
これで、給水した洗浄液すべてが排出されたら、石灰除去の洗浄は完了です。
給水タンクをよく洗って水を入れる
基本的に洗浄液は、飲んでも問題のない成分であることがほとんどですが、そのまま次のコーヒー抽出を行うと風味や味の悪いコーヒーが抽出されます。
そうならないために、今度は水を通してすすぎを行いましょう。
給水タンクをしっかり洗って、新鮮な水を入れていきます。
また、すすぎの水の量に関してもマニュアルなどに指定があるので、それにしたがって行いましょう。
抽出のスイッチなどを押す
水がセットされたら、抽出のボタンなどを押して操作します。
この操作も専用の操作が用意されている場合があるのでコーヒーマシンのマニュアルを確認するのがおすすめです。
すすいだお湯を受ける、受けたお湯を捨ててコーヒーマシンを拭く
しばらくすると、すすぎで使われたお湯が出てくるので、先ほどと同じようにお湯を受けていきましょう。
しっかりコーヒーマシンからお湯が出てきて、もう出なくなったらすすぎは完了です。
周囲にある水気をキレイにふき取って、コーヒーマシンの石灰除去が終わります。
コーヒーマシンの石灰除去のポイント
コーヒーマシンの石灰除去の流れについて解説しましたが、再度ポイントを確認しましょう。
それは、しっかり廃液を受けること、ボタン操作を正確に行う事、給水タンクの水がなくなってから次の操作に移ることです。
まず、廃液をしっかり受けるようにしましょう。
コーヒーマシンの石灰除去をあまり行ったことがない方が陥りがちなミスとして、出てくるお湯を受け損ねて床や回りが濡れてしまうことです。
そうならないように、お湯を受けるようにします。
次にボタンをしっかりと操作しましょう。
コーヒーマシンによって様々な操作が指定されているので、単に抽出ボタンを押して終わりというわけではありません。
特別な動作をするコーヒーマシンもあるので、必ず確認しておきます。
最後が給水タンクの水がなくなってから次の操作に移ることです。
指定された量の水を入れると最後に無くなるようになっている場合がほとんどなので、コーヒーマシンが止まってもしばらく待ちましょう。
完全に止まったことを確認して、次のステップへ進みます。
コーヒーマシンの石灰除去はクエン酸が利用できる?
実際にコーヒーマシン純正の除石灰剤を購入しようとすると、意外に高額で驚く方もいます。
そこで、クエン酸を代用するというアイデアにたどり着く方も少なくありません。
それに対して結論を言えば、代用可能ですが、効果は未知数という点です。
コーヒーマシンの機種によっては、とても効果がある場合も多いのですが、反対にあまり効果がない場合もあります。
これは洗浄方法やマシンの構造による可能性があるのです。
もし、クエン酸を使うようであればそう言ったリスクを知ったうえで利用するようにしましょう。
ちなみに、こちらもすすぎを行わないとコーヒーの酸味が非常に強くなってしまいます。
まとめ
コーヒーマシンの石灰除去は、ランプなどでタイミングを知ることができます。
そのタイミングで今回紹介した流れによって洗浄すると石灰除去ができるでしょう。
クエン酸でも代用できますが、コーヒーマシンの種類によって効果はまちまちなので、リスクを理解したうえで利用するのがおすすめです。