コーヒーマシンにもさまざまなタイプがあります。
しかし、本体のタイプによっては、自分でかなり奥まで手入れを行い、水アカや汚れがしっかり洗浄できます。
今回は、自分で掃除ができるコーヒーマシンとはどのようなものなのかといった話題を中心に、自分でできるメンテナンスや洗い方について解説しましょう。
まったく洗い方がないコーヒーマシンとそうでないコーヒーマシン
コーヒーマシンにはさまざまなタイプのコーヒーマシンがあります。
その中でもまったく洗い方がないコーヒーマシンも存在します。
それは、自動販売機型のコーヒーマシンです。
確かにコーヒーの抽出口やコーヒーマシンの本体はふき取りをしたり、汚れを取り除いたりといったことが可能です。
しかし、それ以上の掃除、例えばフィルター交換やパーツを取り外しての分解洗浄といったことはできません。
なぜなら、このタイプのコーヒーマシンは契約したメンテナンス会社やリース会社以外はメンテナンスできないようになっており、そもそもアクセスできないようになっています。
そのため、自動販売機タイプのコーヒーマシンは、そもそも洗い方がないといえるでしょう。
ただ、言い換えれば、それ以外のタイプのコーヒーマシンでは洗い方があるといえます。
次の項目では、洗える部分が多いコンパクトタイプのコーヒーマシンや業務用のエスプレッソマシンのようなタイプのコーヒーマシンの洗い方について解説しましょう。
コンパクトタイプのコーヒーマシンの洗い方
コンパクトタイプのコーヒーマシンといえば、カプセルをセッティングして利用するコーヒーマシンやコーヒーメーカーがあります。
それらについての洗い方を解説しましょう。
カプセルをセッティングするタイプのコーヒーマシンの洗い方
カプセルをセッティングするタイプのコーヒーマシンを洗うには次の流れで行います。
・カプセルの除去
・湯通し
・受け皿の洗浄
・給水タンクに専用洗剤を入れる
・洗浄モードでお湯を通す
・タンクやカップを洗う
まず、カプセルを除去します。
このタイプのコーヒーマシンは、内部に使用済みのカプセルを格納していることもあるため、それらをすべて取り除いて捨てます。
次に行う湯通しは、カプセルを装着しない状態でお湯だけを通す荒い方です。
カップなどを置いてお湯を受けるようにしましょう。
受け皿部分も洗います。
受け皿部分を外して洗っておくことも重要で、衛生的にコーヒーを淹れるポイントです。
給水タンクに専用の洗剤を入れて湯通しをします。
すると薬液がコーヒーマシン内に浸透し、湯垢や汚れなどを除去してくれます。
給水タンクの水がなくなったら通常の水に入れ替えて湯通しすることで薬液も取り除けます。
最後にタンクやカップを洗って完了です。
コーヒーメーカーの洗い方
コーヒーメーカーは、基本的にカプセルタイプのコーヒーマシンとそこまで変わりませんが、次のような流れで洗っていきます。
・湯通しをする
・受け皿の洗浄
・給水タンクに専用の洗剤を入れて洗浄
・湯通し
・タンクやカップなどを洗う
最初に湯通しを行って内部の汚れを浮かせていきます。
機種によっては洗浄モードがあるので、そのボタンを押して同様の操作をすることもあります。
受け皿の洗浄もポイントで、気になる受け皿部分を洗浄します。
取り外せるものであれば、取り外して分解洗浄するのがおすすめです。
給水タンクに専用の洗剤を入れて洗浄します。
クエン酸など、市販の洗剤が利用できるケースもあるので取扱説明書を見て、どのようなものが利用できるかを確認しましょう。
洗剤を給水タンクに入れてから給水したら、洗浄液をコーヒーマシン内に湯通しします。
これによって内部の洗浄が可能で、機種の指示に従って必要な回数を通しましょう。
湯通しをして内部にのこった洗浄液を流していきます。
回数については機種によって異なるので取扱書を確認するのがおすすめです。
最後にタンクやカップなどを洗います。
マシンの外部も汚れているので、固く絞った布で拭いて汚れをふき取ります。
業務用エスプレッソマシンの洗い方
業務用のエスプレッソマシンやコーヒーマシンは、これまで紹介してきたコーヒーマシンと洗い方が別の方法になります。
こちらも機種によって方法が異なりますが、次のような流れで行われます。
・バスケット部分を外す
・湯通し
・バスケットの洗浄
・フィルター洗浄
・外側の拭き掃除
バスケット部分をまず外します。
この部分は、調理のたびに外して洗浄しているケースがほとんどですが洗う場合も分解洗浄を行う目的で外す形になります。
次に湯通ししていきましょう。
専用の洗剤がないケースも多いので、きちんと湯通しをするために繰り返し湯通しすることがポイントになります。
製造元から用意されている洗浄液などがあれば、それを使ったあとに繰り返し湯通しします。
次に外したバスケット部分を分解して洗浄します。
バスケット部分を分解して洗浄する形になりますが、メーカーによって形状が異なるので、あらかじめどのような構造か確認しておきましょう。
フィルターも分解可能であれば洗浄します。
この部分も毎日の清掃だけでは十分洗えないこともあるので、定期的に十分な時間をかけて分解洗浄しましょう。
このように業務用であってもこれまで紹介した方法で終業後に洗浄を行うことが可能です。
ただし、業務用のコーヒーマシンは構造が複雑なケースもあるので、定期的にメンテナンスの会社へ依頼してオーバーホールも兼ねた大掛かりな洗浄を受けるのがおすすめです。
まとめ
コーヒーマシンの洗い方は、コーヒーマシンのタイプや機種、さらにはメーカーによって大きく異なります。
今回は、コーヒーマシンの中でもパーツやフィルターの取り外しがまったくできないタイプとそうでないタイプを解説しました。
さらに、比較的メンテナンスしやすいコーヒーマシンや業務用のエスプレッソマシンのようなタイプごとの解説をし、それぞれの基本的な洗い方もまとめています。
掃除を十分に行うことで故障の原因や味の低下といった理由を減らせるため、おいしいコーヒーを安定して楽しみたい、提供したいという方は今回の記事を参考にメンテナンスしましょう。